叶奈、君がこれを読んでいるということは静香が君を守ったか、運命が君に生きろと告げているのだろう。
まずは叶奈と静香、君の母さんを救えなかったことを謝りたい。
情けない、無力な父親で本当にすまない。
死以上の救済を、父さんはついに見つけることができなかった。
叶奈に与えられるべき自由を、君に定められた残酷な未来のことを考えてしまい、とうとう教えることができなかった。
これを読んでいる君が、呪われた宿命から解放されていたのならどんなにいいだろう。
美沙おばあちゃん、あるいは君を大切に想う誰かが、僕の意志を継いでそれを成し遂げられていたのなら本当に、本当に嬉しい。
叶奈、君が普通の女の子に戻れたのなら、当たり前のように遊んで、当たり前のように学び、当たり前のように恋をしなさい。
自分が好きなことを、思うままにやりなさい。
自分が好きな人を、思うままに愛しなさい。
愛される人に、愛せる自分になりなさい。
大切な誰かと、どうか幸せに。
星住 巌