日記帳

【憂う日】

孫の顔を見られなくなり何年たっただろうか?
元気に育ってくれていればいいが、可愛い孫の顔をできることなら一目見たかったなぁ。
孫に祖父としてしてあげたことなど無いに等しいが。
あの日、あの子に託した運命の輪が、幸せを招き入れてくれていることを祈っている。

【楽しい日】

今日初めて彼女に出会った。
名前をユナ・ジューン……彼女はどことなくナンシーに似ていて、放っておくことができそうにない。
周りには愛人などと言って、とにかく近くに置くことにした。

孫も元気に育っていれば彼女と同年代だろうか?
最近はロレンスも怪しい動きを見せてない、そろそろ孫を迎えに行っても大丈夫なのではないか?

【悲しい日】

そうか、私が馬鹿だったようだ。
ユナが私の部屋に入っているのを見た。
見れば、鍵がこじ開けられ日記がなくなっている。
あの遊戯をしたことが露呈してしまった。

奴は何ひとつ変わっていないし、いつまでたっても私が嫌いらしい。
思えば瞳がそっくりだったな……
とはいえ、追い出すつもりはない。
奴の元で育ってきたのだ、想像に難くない苦労を強いられてきただろう。

孫には申し訳ないことをしたな。
罪滅ぼしではないが、贈り物をもう1つだけ残そう。
彼ならば、次こそは必ず守ってくれるはずだから。