古い歴史書

現在ノルンのある土地には、元々は運命神ニャルラトホテプを信仰する小さな街があった。
この街で信仰されていた神は複数の側面を持つ存在で、その側面の一つが運命神である。
街の人間による運命神への信仰は厚く、賛美の言葉を送り崇め続けていたが、気まぐれな神は退屈していたという。

しかしある日、町に旅人が訪れ、退屈していた神に遊戯を挑む。
それは、小さなコインを掛けた簡単なものであり、旅人は神に賭け事を持ちかけたのだ。
運命神は旅人の申し出を受け、三人の娘も交え、旅人との遊戯を楽しんだ。

運命神もさることながら、娘達もその力を遺憾なく発揮し旅人を翻弄したが、結果的に彼が勝者となった。
運命神は旅人を称え褒美を取らせると、再戦を誓い彼を送り出したのだという。

旅人は町に戻ると、運命神から得た褒美を元手に大金持ちになったそうな。
またこの話が元になり”運命神の遊戯”という伝説が語り継がれている。

以降街には運命神が時折降りてきて勝負を挑むのだ。
かの神は決まって街で一番古いカジノに現れる。

神との勝負を望むなら銀のコインを手にその名を呼ぶといい。
どの名前で呼んだとしても遊び好きの神は現れるだろう。
しかし、呼び出す名前でその表情を変えるのだという。